両社山神社[秋田県鹿角市尾去沢・8/10]

平成26年8月10日。

尾去沢の鎮守、両社山神社へ参拝。
旧社格は村社。
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広い境内。
左側に手水舎が見える。
神明造のシンプルな社殿だ。
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「初詣」と言えばここだった。
“両社山神社”という名称であるが、恐らく地元の人でその呼称を用いている人はいないと思う。
皆親しみを込めて「さんじんしゃ」と呼んでいた。
さんじんじゃ」でも「やまじんじゃ」でもなく「さんじんしゃ」なのである。
最後の「社」の字が濁らない。

ここが一の鳥居から続く石段。
部活動の格好のトレーニング地でもあった。
この麓、一の鳥居の前の、今では駐車場になっている空地が、
元の鹿角尾去沢町役場跡地である。
僕が小学生の頃までは、まだ鹿角市の出先機関として機能していた記憶がある。
s-DSCF5420

そんな“山神社さんじんしゃ)”のすぐ隣には、もうひとつのお宮が建っている。
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笹小屋稲荷神社である。
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詳細が記された由緒。
s-DSCF5409

笹小屋稲荷神社の経緯
江戸時代、盛岡藩領の頃、尾去沢は尾去村、尾去沢銅山、三ツ矢沢村に
分区していた。各村の集落には山神社や稲荷神社がそれぞれ祀られていた。
銅山区域の集落(田郡・元山・下タ町・西道・赤沢・獅子沢・笹小屋)にも稲荷
神社が祀られていた。明治元年(1868)の神仏分離令後、神社の統廃合が進み
以後、欧米文明の取入れで鉱山技術は進展、大正・昭和年代に至り鉱夫の
住居環境も変様、山峡の集落は平地部に移転。これに伴い神社など次第
に消滅したが笹小屋の稲荷神社は残っていた。昭和十一年(1936)中沢鉱
滓ダム決壊で下流の集落は流出したが一部残っていた笹小屋集落もその後
移転したので鉱山の繁栄と共に栄えてきた神社の存続を希い昭和二十六年
有志により現在地に遷座した。
奉納棟札「正一位稲荷五社大明神」創建年月不詳
現在の社殿は中沢にあった山神社の旧神殿(山神社は中沢ダム決壊惨事後
現在地に新築)を譲り受け再建したもので、木鼻像・獅子などの彫刻
は秀作。収蔵品に棟札類(寛政九年銘他)神鏡・女神石像・神狐
安永四年銘の祭祀証書、その他、獅子沢にあった獅子権現堂や神明社
の鰐口、石造の獅子頭・木造の能面などがある・
嘉永二年(1849)蝦夷の探検家松浦武四郎は、尾去沢銅山を見学
した折、稲荷神社に立寄り其の建方甚奇麗也と鹿角日誌に著しており
当時の賑わいを知ることができる。
平成二十年十二月
尾去沢文化財保存会


山神社の社殿から続く道路を出ると、このような住宅が数軒続く。
母親のよれば、この辺はみな鉱山の社宅跡で、
特にここの社宅は本社(三菱の関連会社)から出向で尾去沢へやって来た
大学卒のエリート達の住む社宅であったそうで、
彼らの子どもであるここ在住の同級生たちは皆頭が良くて羨ましかった、と語っていた。
彼らエリート達は全国各地の三菱関連の鉱山を転々としていたようで、
2~3年経つと皆それぞれ転校していなくなってしまったそうだ。
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FUJIFILM XF1

両社山神社(さんじんしゃ)
秋田鹿角市尾去沢軽井沢43-8
御祭神:大山祇命(おおやまずみのみこと)、金山彦命(かなやまひこのみこと)、豊受姫命(とようけひめのみこと)、天之鈿目命(あめのうずめのみこと)、照皇大神(あまてらすすめおおかみ)、埴山姫命(はにやまひめのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)、稲倉魂命(うかのみたまのみこと)
例祭:5/15
由緒:創立は慶長年中南部重左衛門創立という。
言い伝えのみで不詳であるが、正徳6年領主が再興し、鉱山の産土神として祀る。
明治6年村社に列せられる。
明治40年1月10日神饌幣帛料供進神社に指定せられる。
明治44年3月2日尾去沢鉱山字獅子無格社神明社・同大盛神社・字三ツ矢沢同稲荷神社・同平野神社・同44年8月字田郡無格社山神社・同年9月字赤沢無格社山神社・大正15年10月14日無格社両社山神社合併の認可を得、同年12月4日合祀する。
昭和7年10月24日神社名を両社山神社改称の認可を得、昭和13年10月現在地に移転遷座する。




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Author:zunsanzunsan
秋田県出身、山形県庄内地方在住のzunsanことK.Junです。
神社が好きで、しょっちゅう神社の写真を撮りに行っています。
使っているカメラは主にPENTAX K-3。
他にCanon G7X、PENTAX K-5、LUMIX GF2、Canon G11、PENTAX K-m、RICOH CX3を使っています。

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